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全国各地の商店街活性化の事例から、「商店街活性化のヒント」になるノウハウをご紹介します! 商店街支援ノウハウ

第4回 全国まちゼミサミット 開催レポート

【日 時】 平成29年2月2日(木)13:00~17:30

【場 所】 岡崎市民会館

【主 催】 岡崎まちゼミの会、岡崎商工会議所、全国商店街支援商店街センター



 2003年度に愛知県岡崎市の中心市街地で始まった「まちゼミ」。
今年で4回目の「全国まちゼミサミット」の目的は、最新事例を学び“よりよいまちゼミ”、“地域づくりに繋がるまちゼミ”をめざすこと。
会場の岡崎市民会館に、意欲に満ちた商店街の担い手たちが集まった
 

 商店街活性化の神髄を学ぶ場に日本全国から商店街関係者が集結

 
 商店街の店主が講師となり、お店の魅力や専門知識を原則無料の講座で伝える「まちゼミ」は、新しい商店街活性化ツールとして急成長を遂げ、現在47都道府県、280を超える地域で開催されている。その神髄を学び、さらに理解を深める「全国まちゼミサミット」が、発祥の地である岡崎市で開催された。
 

最新の事例や体験談 実践的ノウハウを共有
 
 全国から総勢600名に及ぶ商店街関係者が集った「第4回全国まちゼミサミット」は、オープニングセレモニーに続き「今話題のまちゼミ」をテーマにした2つの事例紹介から幕を開けた。

オープニングセレモニーの登壇者はこちら → 

 
 まずは青森県「むつまちゼミの会」の後藤憲和さんが、世話人会をつくり、メディア活用や研修会参加の徹底で人口規模が小さいにも関わらず700名を超える参加者を集めた成功要因を解説。次に講座参加者の顧客化率30%超の好例をもつ福岡県久留米まちゼミの会代表の西原健太さんは、まちゼミに参加していたお客様の中から、講座実施者が生まれるまでになったというエピソードを披露した。両代表者による体験談を交えた臨場感溢れる発表に会場は大いに盛り上がった。

     
 










左)むつまちゼミの会は満足度96%の講座や最新の親子講座などを紹介。
右)効果的なポスターや「まちゼミアカデミー」など、久留米まちゼミの会の事例に注目が集まる   
  
今話題のまちゼミ 事例紹介 レポートはこちら → 




 続いては、7つのテーマ別の分科会だ。まちゼミの更なるレベルアップを図るべく、最新の事例や傾向、ノウハウなどが発表され情報交換が行われた。
 
 たとえば、分科会(1)は、『まちゼミの新しい動き』について。他の団体と連携し、「まちゼミ」に相乗効果を生んでいる事例が紹介された。
 
 まずは、「図書館とのコラボレーション」。図書館に交渉し、まちゼミの講座内容にリンクした書籍コーナーを館内に設置してもらったり、関連図書を掲示板や広報誌などで紹介してもらったりすることで、まちゼミばかりでなく図書館にとってもPR効果が生まれるという例だ。
 
 次に、中学生をターゲットに遠足や部活動の一環として「まちゼミジュニア」を実施することで、地域のキャリア教育にも貢献しているという事例が発表された。これは、保護者や行政などとの連携を促進する効果も上げている。
 
 分科会(5)のテーマは「繁盛店づくり、リピーターづくり」。

 ここでは、まちゼミを継続して生まれた〝お店をさらにより良くしていきたい〞という想いから、全国商店街支援センターの繁盛店づくり支援事業に取り組んだ事例が紹介された。その他、受講者は実際の顧客ではなく、あくまでも見込み客であるため丁寧な〝アフターフォロー〞が重要になるということを再確認する場になった。

 分科会(7)は、岡崎まちゼミの会の代表松井洋一郎さんによる「三方よし〝全国に広がるまちゼミの今〞」。
これからまちゼミに取り組む商業者に向けた「買い手・売り手・世間の三方よし」のまちゼミその神髄を伝える入門的内容だ。
松井さんは「まちゼミは実施することが目的ではなく、継続することによって地域と自分のお店を守ることができる」と熱く述べた。

各分科会の質疑応答では時間いっぱいまで活発に意見交換が行われた。



各分科会のレポートはこちらをクリック(PDFファイルが開きます)
 → 分科会1 まちゼミの新しい動き
   分科会2 地域の支援者がみたまちゼミとは
   分科会3 参加店舗増加促進(仲間づくり)
   分科会4 講座集客のための効果的な広報
   分科会5 繫盛店づくり、リピーターづくり
   分科会6 まちゼミから商店街の今後を考える
   分科会7 三方よし"全国に広がるまちゼミの今”! 


  

左)分科会終了後、発表者は各分科会の概要をそれぞれ壇上で発表した。中)「まちゼミの今」について熱弁をふるう松井さん。右)分科会は2部形式で行われた


 
人づくり・まちづくりの将来を担う「まちゼミ」

 締めくくりは、地域活性化の視点からまちゼミの可能性について議論を繰り広げたパネルディスカッション。
 
 まちゼミを実施・継続することは店主の自己研鑚を促し、店舗間の連携や商店街の組織力を強化する。それは将来を担う人材の発掘・育成にもつながることから、地域活性化にとってもますます重要になる。
 
 また、商店街の規模や業種にとらわれない手法は、全国的に滞留型・体験型が主流となっていく傾向にある観光的観点からも、大きな期待が寄せられ、商店街活性化事業の中核になっていくだろうと推察された。

パネルディスカッションのレポートはこちら → 
 
 
   
 
左)4名のパネリストが進化し続けるまちゼミがもたらす変化や効果について、白熱した議論が展開された
右)パネルディスカッションのコーディネーターを務めた流通科学大学商学部特別教授・石原武政氏。
 
 
 
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