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全国各地の商店街活性化の事例から、「商店街活性化のヒント」になるノウハウをご紹介します! 商店街支援ノウハウ

 ※全国まちゼミサミットが8月22日(金)に開催されます。
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【「まちゼミ」パッケージ研修事業】

つながる、広がる、にぎわう!“三方よし”で得する「まちゼミ」人材育成

「まちゼミ」は“三方よし”

 

地域のお客様を前にして商店主自らが講師となり、自店ならではの専門知識やノウハウ、コツを無料で伝えるのが「まちゼミ」だ。個店同士の連帯感がアップし、商店街の活性化につながるとして人気が高まっている。

この「まちゼミ」は、2003年に岡崎市の商店街で始まった。松井洋一郎氏(岡崎まちゼミの会代表)はその提唱者の1人である。「まちゼミ」では店頭販売を行わず、参加は原則無料。例えば、文具店が万年筆の歴史や仕組み・メンテナンスの方法などをレクチャーしたり、化粧品店が個々の肌質に合う効果的なメイクの仕方を伝えたりする。「お客様」にとってはお店の商品情報や専門知識が得られ、「お店側」は自店の特長やこだわりを伝えられ、「商店街」にとっては地域のにぎわいを呼び込むことができるのだ。松井氏が“三方よし”と表現する「まちゼミ」の特長はどんなところにあるのだろうか。


「『まちゼミ』が個店の活性化と異なるところは、自己・自他の相互補助という視点で考えていることだと思います。一つひとつのお店ももちろん大切ですが、『まちゼミ』は、商店街全体の繁盛ということにフォーカスします。自分のお店だけでなく他のお店の繁盛、そして地域全体の幸せに想いを巡らせることができるんですね。商店主の想いが伝わり、個店同士のつながりもでき、周りを良くしようという想いが、巡り巡って最後には自分に帰ってくる。『まちゼミ』の仕組みはとても美しい考え方だと思いますね」(松井氏)

実際に“「まちゼミ」パッケージ研修事業”を受けると、「みんなで一緒に頑張りたい」という想いが自然と高まってくるという。今までにはなかったアイデアが浮かんだり、他店舗のために進んで協力したりする人が出てくるそうだ。

「“やる気がある人を応援します”という謳い文句を耳にしますが、私は、そもそもやる気のない人はいないと思っています。元気がないのは、商売がうまくいっていないからで、商売を良くしたいという気持ちは、皆さん強く持っていらっしゃいます」(松井氏)

こうした自発性を促すのも「まちゼミ」の特長のようである。

 

「まちゼミ」は“特効薬”ではない

支援センターでは、「まちゼミ」を各地で実施するため、平成25年度から「商店街の自主取組み提案事業」の中の“「まちゼミ」パッケージ研修事業”として、「入門コース」と「実践コース」の2つを広く募集している。このパッケージ研修の特長は、支援センターが商店街の問題点や課題を把握したうえで準備を進めるので、講師にとっても商店街にとっても、効率的に研修が進められる点である。受講人数も下限が定められているため、商店街全体の意識を高めることにもつながっている。

「このパッケージ研修事業は、支援センターの中でブラッシュアップを重ねてできたもので、とてもバランスがとれている」と語る松井氏に、研修を受けるにあたっての心構えなどを聞いてみた。

「誤解のないように言うのですが“『まちゼミ』は特効薬ではない”とは申し上げたいと思います。お店によってはすぐには効果が出ない場合もありますが、3年目、4年目と時間が経ってから成果が出てきた例も多数あります。継続して次を考えて行動されているところは、自然と伸びていらっしゃるようですね」(松井氏)

研修でも、講師からの一方通行となることはない。いままでの成功事例を伝えることはあっても、ここからどうしたら良いか、自分に置き換えて考えたときに何ができるか、一人ひとりが一緒になって考えるという姿勢が明確だ。

「商店街の方たちとはいろいろと研修でお話ししますが、結局は“人づくり”が大切なんです。参加される方は、問題意識を持って来ている方がほとんど。『こうしたい』という目標を決めて研修を行っている。あとは、研修を進めていくうえで見つかる課題を乗り越えていく意欲と覚                                                           悟が大事ですね」(松井氏)

「まちゼミ」に参加した個店同士の自発的なネットワークが形成されるのも特長だ。「まちゼミ」をきっかけに様々な情報交換が行われ、交流会も催されるという。

10 年間でブラッシュアップされ、全国ですでに120 ヶ所近くも実施されてきた「まちゼミ」。テーマも、健康、美容、飲食、サービス、物販から金融まで大きな広がりを見せ、「まちゼミ」の認知度はさらに高まっている。

商店主とお客様との間で育て育てられる関係を築きつつ、チームワークの精神“O N E F O R A L L , A L L  F O R  O N E”で、全国の商店街に広がっていくことだろう。

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