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全国各地の商店街活性化の事例から、「商店街活性化のヒント」になるノウハウをご紹介します! 商店街支援ノウハウ

活発に意見が飛び交うワークショップが各塾で実施された。

商店街の次世代リーダー育成事業(チャレンジ商人塾事業)

次世代リーダー育成で新たなネットワークを育む人材育成

商店街の活性化に、不可欠な若手リーダーの育成

先進商店街視察へ向かう塾生。参加者からは「刺激を受けた」「自分のところでどう取り入れるかすぐ検討したい」という感想も。

将来の商店街を担う人材や後継者の不足、高齢化、時代の変化に対応した商店街づくり…。どこの商店街でも抱える普遍的な課題を解決すべく、若手・後継者などの内部人材を商店街の新たな担い手として発掘・育成することは、地域コミュニティの担い手としての商店街への期待が高まる中で急務である。

2012年5月、商店街の次世代を担う人材をチャレンジ商人塾によって育成し、継続的な活性化を目指す全国商店街支援センターの「商店街の次世代リーダー育成事業(チャレンジ商人塾事業)」がスタート。全国から、北海道岩見沢市、茨城県水戸市、栃木県小山市、埼玉県川越市、愛知県岡崎市、福岡県北九州市八幡東区・西区の6つのエリアの商店街振興組合、商工会議所等がリーダー育成に手を挙げ、それぞれが抱える課題の共有や塾生のネットワークの構築、情報交換や交流の促進、先進商店街視察や意見交換など、積極的な取り組みを開始した。

「商人塾」を通じて課題共有、盛り上がる活性化への機運

チャレンジ支援型マッチングイベントを開催【北海道岩見沢市】

垣根を超えた4つの商店街が参加。若い店主や学生などが発案した8つの活性化プランを発表し、商店街関係者、地域の若者等を巻き込んだ「チャレンジ支援型マッチングイベント」を開催。各プランについて、来場者は協賛金や人材提供などの面で「支援したい」「参加したい」など具体的に参加、お店づくりとまちづくりに向けて動き出している。講座の最終回となったイベントの様子は地元新聞にも取り上げられ、継続的に「ヨソワカモノ」が地域に入り込んだ取り組みが評価された。先進商店街事例視察は、発寒北商店街(北海道札幌市)で実施した。

若手の意欲が高まり、活性化実行委員会を立ち上げる【茨城県水戸市】

水戸市、石岡市のメンバーが参加。商店街をどう再構築できるかを考えるワークショップを通じ、商店街やまちづくり活動に意欲を持つ者が徐々に増え、水戸市では、活性化実行委員会を立ち上げた。先進商店街事例視察は、岩村田本町商店街(長野県佐久市)、二番街商店街(千葉県柏市)で実施。岩村田本町商店街とはバルイベントを通じた繋がりにも発展。

地域や大学を巻き込んだ活性化プランを作成中【栃木県小山市】

近年つながりが薄れている商店街組織の連携を目標に、市内商店街の連合組織のリーダー育成を目指し商人塾に応募、地域を見直し団結しようという気運が高まっている。今後は、研修で学んだ「まちゼミ」の実施を検討するほか、地元の白鷗(はくおう)大学及び学生の参画による地域や大学との連携についても活性化プランを検討していく。先進商店街事例視察は、呉服町名店街(静岡県静岡市)で実施した。

チャレンジ精神が向上し、新しい取り組みに結実【埼玉県川越市】

8つの商店街で参加。観光地としても人気の川越市だが、商店主の高齢化、後継者不足は大きな悩み。先進商店街事例視察は、みやのかわ商店街(埼玉県秩父市)で実施。「何事もまずやってみたらいい」というチャレンジ精神が向上し、「一店逸品運動」などの新しい取り組みが始まっている。イベントの際に商店街同士の連携も生まれ、ネットワークは着実に広がりつつある。

100%民間出資で商店街を支援するための会社を立ち上げる【愛知県岡崎市】

当市のみならず、三河地方の商店主を巻き込んで商店街活性化の研修を実施すべく、近隣市の商店街にも声がけしてスタートした。議論を重ねた成果として、2013年3月に100%民間出資の商店街を支援するまちづくり会社を立ち上げる構想が出てきた。地域や消費者のニーズを的確に把握し、商店街の果たすべき役割や提供すべき商品・サービスを探ることも検討していく。先進商店街視察は、駅前商店街・ながせ商店街・織部ストリート・多治見まちづくり株式会社(すべて岐阜県多治見市)で実施、意見交換や交流会を実施した。

参加9商店街の活性化プランを策定、参加者による新たな組織づくりを目指す【福岡県北九州市八幡東区・西区】

9つの商店街が参加。組織強化、個店の来店者増加策、コミュニティとの連携、収益事業の構築、参加者間の連携強化という5本を柱に取り組んだ。結果、参加者が若手リーダーとしての自覚を持つとともに参加者同士の連携が構築された。今後は参加商店街活性化プランの着実な具現化と参加者による新たな組織づくりを目指す。先進商店街視察は、下通三番街商店街振興組合、健軍商店街振興組合(熊本県熊本市)、宇土市商工会開催「うと100円商店街」(熊本県宇土市)で実施。

新たな希望や可能性、ネットワークの誕生へ

活発に意見が飛び交うワークショップが各塾で実施された。

2013年2月4日、大分市内で今年度事業に取り組んだ6地域の商人塾が一堂に会し、全国商人塾連絡会議が開催された。

いずれも「地域をいかに巻き込んでいくか」という点が課題であるものの、やる気のある若手が一層積極的に取り組む気概が育っており、さらに一部ではまちづくり会社の設立や、活性化プランの実施、地域大学とのコラボレーションといった具体的な事業に結実させ始動しているケースも出てきている。「新たな希望や可能性が見えてきたことも成果」という参加した塾生のコメントが、今後の商店街のあり方として実感を帯びたものとなった。

さらに連絡会議では、6つの商人塾が、ディスカッションや交流を通じて、同じ課題を抱える商店街関係者のエリアを超えた新たなネットワークを形成したことも大きな成果といえる。

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