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全国の魅力的な商店街をつくるための取り組み事例をご紹介します! 商店街活性化事例レポート

個店と商店街のファンづくり! 地域振興 個店活性

平成30年度実施の「まちゼミ研修事業」の事例を紹介。個店の知恵をお客様に伝えて商店街のファンを増やす取組みに初挑戦!

商店街名 天草まちゼミの会(本渡中央商店街振興組合など・熊本県天草市)

校内に掲示されていたまちゼミのチラシを見て参加した女子高校生たち。たい焼き店「まるきん」で、好きな具材(キムチ)を入れて、たい焼きづくりを体験

商店街の枠を越えた 22 の店舗がまちゼミ開催

「普段は、ショッピングモールやネットを使っています。でも、これからは商店街にも来ます!」

そう話すのは、「靴のやまだ」 で実施されたまちゼミに参加の嶋﨑結さん。同店の講座は、若旦那の山田忠男さんによる缶バッジづくりだ。東京の美術館で働いたのち、Uターンして地元の特産品のパッケージなどのデザイナーとしても活躍している山田さんは、ファッションアイテムを手づくりするアイデアや、映える写真の撮り方のコツなどを熱く語る。その後、参加者の嶋﨑さんは4歳と1歳の娘とともに缶バッジづくりを楽しんだ。

2019年 2月に熊本県天草市で開催された「天草まちゼミ」には22の個店が参加し、1 か月間で39の講座が開講となった。この「天草まちゼミ」は、2017年3月、市の産業政策課の嶋﨑健介さんが経済産業省主催のセミナーでまちゼミの存在を知ったことから始まった。

女性の力で牽引する 初めてのまちゼミ

天草まちゼミ実行委員として活躍した高松久子さん(左)と山田公子さん(中)。天草市役所の嶋﨑さん(右)は、「まちゼミが、みんなが商店街を見直すきっかけになれば」と考えた

嶋﨑さんは、本渡中央商店街 振興組合の板垣利英理事長を誘ってセミナーへ参加し、福岡県久留米市を視察。市街地を中心に広域で実施されているまちゼミの様子に、ふたりは天草でも広がりのある活動にしたいと、実現に向けて構想を練る。実行委員は、PTA活動などで商店街の枠を越えたつながりをもつ〝おかみさん〞に依頼することに。

白羽の矢が立ったのは、板垣理事長の妻・久美さんと前述の山田さんの妻・公子さん、高松金物店の高松久子さんだ。「よくわからないまま車に乗って久留米市と北九州市の黒崎に話を聞きに行きました。みんながまちゼミについてすごく熱く語るので、びっくりしてしまって。こんなの自分たちができるのか、と実は半信半疑でした」と公子さんは当初の心境を語る。

そんな彼女たちが中心となり、2018年の春にまちゼミの会を設立、天草まちゼミは正式に始動する。3人は、100を超える数の店舗を廻り、一軒ずつまちゼミについて丁寧に説明しながら参加店を募った。その後、全国商店街支援センターの事業を経て、年明けの1月中旬にチラシが完成。新聞折込やケーブルTV、ラジオなどで地域全体に開催を周知すると同時に、地元の幼稚園から高校まで、チラシ配布の協力も取りつけた。こうして2月、開催を迎える。

「次はいつやるの? 次は私も講座を開きたい、と今回参加していないお店から、もう問い合わせがあるんですよ」と笑顔の久子さん。「取組みはまだ始まったばかり。でもキラリと輝くワザをもつお店が天草にあることが確信できたし、今まで知らなかったお店 とのつながりもできました。それを生かして2回目のまちゼミはもちろん、商店街のファンが増えるような他のイベントもやっていきたい」 公子さんには次の目標も。天草の今後に注目だ。





 
★この記事は、商店街活性化の情報誌「EGAO」の2019Spring(春号)に掲載されています。
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