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全国の魅力的な商店街をつくるための取り組み事例をご紹介します! 商店街活性化事例レポート

変化への第一歩を踏み出す! 地域振興 コミュニティ その他

平成30年度実施の「トータルプラン作成支援事業」の事例を紹介。今まで全く研修の場を持たなかった大野商工振興会は、初めてワークショップを行ったときに仲間と意見を交わす楽しさを知った。「まずは議論をすること。それが、未来につながる」をモットーに活性化の第一歩を踏み出した。

商店街名 大野商工振興会(長崎県佐世保市) ×トータルプラン作成支援事業

さあ、議論を楽しもう!熱気あふれる会場

12月3日午後8時、ふたつのグループが活発に議論を交わしている。大野商工振興会の「ト ータルプラン作成支援事業」の研修風景だ。
「もっとお互いを知りたい」
「もっと自分のお店の魅力を知ってもらいたい」
「もっと地域とつながりたい」
そんな〝もっと〞という想いで集まったメンバーは、6か月もの間、自分たちの地域の現状と課題の把握に努め、それを解決する策を練ってきた。

この日は第6回目の研修、つまりこの事業の最終日だ。今まで検討してきた複数のプランを実行に移すため、どれから着手すべきか、優先順位を決めている。議論に参加しているのは25人。店主たちの他、市役所及び福祉施設の職員、地域の3銀行の行員も含み、老若男女、実にバラエティに富んでいる。

話し合いの場が 振興会のコンテンツに

広い地域に点在する店舗をいかにまとめるかが大野商工振興会の課題

大野商工振興会は、佐世保市中北部約13平方キロメートルのエリアに物販や飲食、サービス業などの店舗が点在する商店街だ。近年、商店の減少にともない会員数も激減し、地域の発展に寄与する活動ができなくなっていた振興会は、突破口を探るべく、手始めとして平成29年度のトータルプラン作成支援事業・入門コース(一日体験コース)に申込んだ。

それが功を成す。それまでは、顔を合わせることはあっても踏み込んだ話をしたことがなかった会員たちだが、この初のワークショップで自分たちの地域について仲間と一緒に考 える作業に没頭。その熱をかたちにすべく、平成30年度の同事業・実践コースに進むことを決めた。「商店街活性化の原動力となるのは、オープンに話せる場。私はそれを振興会の活動の重要なコンテンツだと考えています」そう話すのは、会長の平田雄志さんだ。会員同士が、自分の商売や地域について思う存分話し合える場を振興会の新たな魅力と捉えた平田さんは、研修の参加とセットで新規会員の勧誘を精力的に行っていった。結果、研修にほぼ毎回、新しい会員が出席することに。すると、彼らの新鮮で率直な発言が、既存の参加者やリーダーたちに刺激をもたらし、議論がさらに発展するという好循環が生まれた。

気が付けば、地域をともに語る仲間、すなわち振興会の会員数は、10人以上も増加していた。

見えてきた自分たちの未来

最終日の白熱の議論を経て、今後の取組みの優先順位は、上から「会員の相互交流」「会員 の連携強化」「店舗(会員)の 情報発信」に決まった。シンプルだが、いずれも組織づくりの核となるものだ。具体的には、 SNSの配信、交流会や研修の定期開催といった活動を進めながら、会員情報も整理。それをやがて地域の店舗や周辺観光スポットを掲載したマップや、ホ ームページの作成などに発展させて行く予定だ。

自分たちの、そして街の未来 が少しずつ見えてきた。

「大野の魅力を発信したい」という想いから、有志でコミュニティFMの枠も購入。番組名は、「大野伝説」。研修で話し合った内容もライブ感覚で地域に伝えている





 
★この記事は、商店街活性化の情報誌「EGAO」の2019Spring(春号)に掲載されています。
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